殺されかけた話

今年の6月まで働いていたんだけど、病気のせいか頭が回らずにちっとも仕事がはかどらず、やべーよやべーよと思っているうちに、お前は向上心もないし、このままじゃ仕事も進められないし、ほかの従業員にも悪影響をおよぼすから辞めてくれる?、と言われ、そのころには上司がクッソ怖くてたまらなかったうつ状態に突入していたので、あっさり辞めた。

病気のことに関して、いろいろと取り計らいをしてくれたことには感謝している(こんな企業、日本にはほとんどないだろう)。

でも、なんだろな、これはわたし個人の問題なのかもしれないが、向上心がないとか、ほかの従業員に悪影響をおよぼすとか、ひどかったのが、プロジェクトを進めるにあたって他社とメーリングリストでやりとりするのだけど、その中で「手下」と書かれたのがかなりこたえた。ふつう、他社の人に自分とこの部下であっても、手下なんて書かないよね…。ただでさえ低い自尊心をさらに低めて踏みにじるには十分すぎた。

上司はとても優秀な人だったし、尊敬もしていたけれど、人間的にはキツイな〜とちょこちょこ感じていた節はあって、うつ状態に陥っていたわたしにとっては、脅威以外のなにものでもなかった。

そんなこんなで、ぐちゃぐちゃに弱ったハートをえぐる言葉に、マジで殺されかけた。

が、すでに社会的には死んだも同然で、もう働くのはこりごりだし(こんな思いは二度としたくない→働きたくないでござる!)、同業者がたくさんいるFacebookとかもうおそろしくて見てらんない。みんな仕事をきちんとできているのに、どうしてわたしはこんなふうになっちゃったんだろう…って絶望して死にたくなる。死んでるんだけど。

向上心だとか、勉強会だとか、いいんだよ、別にやりたきゃやればいいし、優秀な人はそんなこと考えずとも、しっかりと身につけていく努力はおり、実践している。

我先にと仕事や勉強に取り組むのが正義であり、それに沿わない人間は、ダメなやつ、使えないやつ、と烙印を押されて自然淘汰されていく。

残念なことに、取り残される人間はたくさんいる。

結果、わたしは淘汰されて、社会的に死んだ。